臨床工学技士からデータサイエンティストへと転職して何年も経ちました。
(職場の皆様のご好意とご協力のもと社会人大学院生として医療統計を学ぶことができたにも関わらず早々に転職しデータサイエンスの世界へ飛び込みました。感謝の気持ちと後ろめたい気持ちでいっぱいです。)
先日、呼吸療法認定士の5年更新の案内が来て色々思うことがありましたのでブログに書きました。
要約すると、エンジニア界隈で開かれているような勉強会をコメディカル向けにアレンジして開催したい!
例えば
僕の経験だと、
「呼吸療法認定士合格した勉強法」
「ME1種合格した勉強法」
「社会人大学院生の実際」
「看護研究で使えるアンケート分析の統計学」
みたいなテーマで喋ることができますし、需要があれば統計やプログロミングについてなんぼでも話せます!
大学の同期や以前の職場の同僚や先輩方にお願いすれば
「認定看護師の仕事」
「心電図を読むコツ」
「透析室のアイディアグッズ」
「人工心肺業務スタートまでの人材教育」
「内視鏡介助の声掛けワード集」
「栄養士のつくるおせち」
などなど喋ってくれる人がいるんじゃないかなーと思ってます!
医療系の皆さんが想像しているようなかっちりした勉強会じゃなく、軽い勉強会です!
1テーマ5〜10分くらいのLT(ライトニングトーク)で演題6個くらいで2〜3ヶ月に1回くらい出来たらなーと思ってます。
ITエンジニア界隈の勉強会についてはブログに詳しく書いてます。
皆様ぜひ一緒にやりませんか?
私は今数名の仲間でPyData.Fukuokaというコミュニティ運営をしています。
プログラミング言語のPython と Data分析・活用をテーマにした勉強会コミュニティで、世界各地で開催されているうちの福岡支部みたいな位置付けです。
ITエンジニア界隈の勉強会は有志のメンバーによって運営されることが多く、参加無料なことが多いです。
勉強会の数自体も多く、今はコロナ禍と言うこともありzoomやYouTubeLIVEを使ってリモート参加できます。
リスナーの目的は、だいたい最新の技術や話題に触れたいとう自己研鑽と、他社エンジニアとの交流です。
スピーカーの目的は、
アウトプットによる自身の知識の整理。
アウトプットを目標に勉強することで理解が進む。
懇親会での会話が楽になるから。
ポートフォリオ作成のため。
などなど。
1つのテーマを取り上げ詳しい人に長めに喋ってもらったり、テーマはあまり絞らず参加者を募ってLT(Lightning Talk)と言われる5〜10分程度の短い発表を数人にしてもらったりいろいろな形式があります。
ITエンジニアの業界ではOSS(オープンソースソフトウェア)の考え方が定着して久しいのでこういった健全な勉強会が当たり前のように行われているんだと思います。
もちろんアウトプットが多い人はtwitterなんかでも有名人になりますし、twitterのTL上でエンジニアっぽいマウントの取り合いが観測されることもあります。自分の技術力UPのため発信すること自体は健全だと思います。
一方で医療系の勉強会はかなり閉鎖的な雰囲気があります。
メーカーが主催して有名な先生に公演してもらい、参加者に新しい医療機器や薬剤を見てもらうための展示ブースがあり、パンフレットやサンプルを配る。
結局、マーケティングのチャンネルとして開催されている勉強会が多いんですね。
看護師さんなんかは割と手出しで参加費数千円払ってこういった勉強会にバンバン参加してるイメージがあります。
その勉強会のテーマについて勉強したいと思っている人達にとって数千円出して勉強会を聞きに行くという行為が割と定着してしまっていますよね。
なんなら数千円払えば教科書買えますし論文読めますし、曲がってますね。
病棟内で勉強会を持ち回りで行っているところも多いかと思います。
コレって新人に対して「勉強のために発表しろや!」みたいな空気感で教科書の抜粋みたいなスライド作らせて印刷して配って詰所で朗読するみたいな現状だと思うんですよね。
ただの抜粋なら教科書読んだ方が早いですね。その病院で使用している薬剤名や機器名、医師別の手技の手順などを整理したものがアウトプットとして出てくるならまだ良いですけど、だいたいは教科書やWEBの切り抜きになっているのではないでしょうか。
院内研究発表会も謎です。変な形式に囚われて本質の伝わらない発表が本当に多かったです。(私も例にもれず)
これ、なぜかというと、看護師の教科書に看護研究に関して記述があって皆んなコレを真似て書くんですね。あと、医中誌とかで検索してきた研究を真似て作るので結果的に形式ばかりが強調された中身が見えない発表が増えるんですね。
しかも業務の傍で半年に1本出さないといけないという無茶なペース。上長は別に研究機関での経験がある訳でも無いのに研究の添削をさせられる。
発表者のモチベーションなんて無です。
現状の医療系の勉強会は無駄が多く不健全ということ。
一方で、職場の看護師さんから
人工呼吸器の勉強会開いてくださいー、や、大学院って実際どうですか?私も勉強したいんですよね!とか、統計教えて欲しいです!
など勉強会のニーズもいくつも観測してきました。ベテラン・中堅でも看護研究もっとやりたい!みたいな声も聞きました。
IT界隈に転職し、勉強会コミュニティを運営している今感じるのは、
医療界隈では勉強したい人のニーズに合った勉強会やシステムが不足している!ということです。
ならば作ろう!というのが今回の思いです。
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